ファッションやコスメ、グルメなど楽しめる要素が満載の韓国。
観光に行くイメージが強い韓国ですが、留学先としても人気があることをご存知でしょうか?
語学を学びたい方だけでなく、K-POPアイドルを目指している方やエンタテイメント業界に携わりたい方の留学先としても選ばれることが多いです。
この記事では専門学校「SHOW!」のK-POPエンタテイメント科K-POPビジネスコース在学中の筆者が業界事情を調べ、韓国留学を検討している方に向けて、韓国留学の種類や必要な語学力、費用などについて解説します。
韓国留学とは?
韓国留学とは、韓国に一定期間とどまり、勉学すること。
語学目的の留学生が多いですが、アーティストや映画作品で世界を圧巻している韓国で音楽やダンスなどのエンタテイメントを学ぶことを目的として留学する方も増えています。
韓国留学では、ビザが必要。
滞在期間が90日を超える場合、大学への正規留学であれば留学ビザ(D-2)、留学ビザに該当しない教育機関での語学研修や文化研修を受けるのであれば一般研修ビザ(D-4)を取得する必要があります。
ビザ取得に必要な提出書類などは管轄の韓国領事館で確認をしましょう。
また、韓国留学中に働きたい場合は、90日以下の滞在であってもワーキングホリデービザ(H-1)の取得が必要。
ワーキングホリデーの期間は最長1年間で、18歳〜30歳が対象です。
韓国留学の特徴やメリット・デメリット
受験戦争が激しく、教育水準の高い韓国。
韓国留学は、競争意識が強く意欲のある学生と一緒に、ハイレベルな教育や人材育成を受けられるという特徴があります。
また、外国人の誘致に積極的な国なので、特にソウル市内では韓国だけでなく中国やアメリカ、ドイツなどいろいろな国籍の人や文化に触れられるのも特徴です。
韓国留学のメリットとして次の要素が挙げられます。
● 日本との距離が近い(フライトは平均2時間)
● 日本との時差がない
● 渡航費用が安い(往復平均3万円で欧米圏の5分の1程度)
● トラブル発生時にもすぐに帰国できる
● 気候や季節の移り変わりが日本と似ている
● 美味しい韓国料理を食べられる
一方のデメリットはこちら。
● 冬は0℃以下に冷え込む
● 短期留学でのハングル習得は難しい
● タクシーでのトラブルが多い(遠回りや高額料金の請求など)
● 街の発展にバラつきがあり、生活が不便な地方都市も存在する
特徴やメリット・デメリットを理解した上でしっかりと準備を行い、留学に臨みましょう。
韓国留学の種類や韓国の大学編入への道
韓国留学には、韓国での学位取得を目的とした正規留学や語学留学、日本の大学・専門学校と韓国の大学間協定による交換留学などいくつかの種類があります。
韓国の大学への正規留学
韓国の大学は「大学校(テハッキョ)」、学部レベルや短大であれば「大学(テハク)」と呼ばれています。
基本的には4年制で、春(3月~8月)と秋(9月~2月)の2学期制。
7月~8月、12月~2月の間に長期休暇が設定されています。
医学科や歯学科などは一部の学部は6年制です。
韓国人の学生と同じように、日本人も外国人選考での正規留学が可能です。
入学のチャンスは3月からの新学期と9月からの後期の2回。
韓国人が韓国の大学を目指す場合、日本のセンター試験(大学入学共通テスト)にあたる「修学能力試験」を受験し、その結果に応じて合否が決まります。
一方、外国人選考では「修学能力試験」ではなく学校独自の試験を受験します。
受験資格は学校によって異なりますが、次の条件が設けられています。
● 日本で高等学校またはそれに準ずる学校を卒業している
● 両親が韓国人でない
● TOPIK3級以上、もしくは韓国大学内語学学校の語学堂4級以上を修了している
受験資格を満たせていれば、学校から願書を取り寄せて期日までに提出し、受験や面接、必要に応じてレポートの提出などを行います。
その後合格したら入学金を納めて入学通知書をもらい、ビザの取得や住居の手配を行うという流れです。
韓国の大学への正規入学のメリットは、韓国語がネイティブレベルになることやグローバル社会に適応する人材になれること。
入学までの準備が難しく、日常会話レベルの韓国語や英語力が必要ですが、この方法で韓国での学位取得を目指す日本人も少なくありません。
語学留学
韓国の大学に正規留学するには先述のとおり一定の語学力が必要ですが、民間の語学学校や語学堂(大学付属の語学コース)で語学力を上げてからさらなる進学を目指す方法もあります。
K-POPアイドルを目指している方や韓国のエンタテイメント業界に興味がある方にも、語学留学がおすすめです。
授業は韓国語で行われることがほとんどですが、語学のレベルによってクラスを選ぶことができ、短期留学も可能。
日本人以外の外国人もたくさん通っているため、他の言語に触れる機会も多いですよ。
日本の学校からの交換留学や編入
日本の大学・専門学校と韓国の学校との大学間協定による交換留学や、在学途中での日本から韓国への編入という方法もあります。
交換留学では、日本の学校に在籍しながら、休学せずに韓国の学校へ一定期間通うことが可能。
ただし、提携している学校に留学することになるため、自由に韓国の学校を選べるわけではありません。
交換留学を検討している方は、日本の大学や専門学校へ進学する前に、提携大学を調べておきましょう。
必要な語学力はプログラムの内容や学校によって異なりますが、現地の韓国人学生と一緒に授業を受けることが多いため、ある程度の語学力がないと合格できない場合もあります。
交換留学中に取得した単位を在学中の日本の大学・専門学校の単位として振り替え可能なケースもありますよ。
交換留学ではなく、日本の学校に一定期間在籍した後、韓国の学校に編入するという選択肢もあります。
日本の学校で学んだのち、韓国の学校でさらに学びを深めるというスタイルです。
交換留学や編入は韓国語で授業を行うため語学力がないと難易度が高いですが、韓国語の実力はかなり向上します。
語学や各分野の学問のほか、ダンススキルの向上や韓国事務所へのオーディション参加など、K-POPアイドルを目指す方のスキルアップ留学としても注目されています。
ワーキングホリデーや短期留学
韓国で働きながらやりたいことや学びたいことがあるなら、ワーキングホリデーを選ぶとよいと思います。
ワーキングホリデーとは、18歳~30歳を対象とした、海外への入国や滞在期間中における旅行・就労を認める制度。
1年間韓国に滞在でき、アルバイトをしながら韓国語を学んだり、ダンススタジオに通ったり、観光も楽しんだりすることが可能です。
また、「いきなりの長期滞在は不安」という方や「ビザを取得するのが面倒」という方はファーストステップとして短期留学もおすすめ。
日本の学校の在学中に、春休み・夏休み・冬休みといった長期休暇を利用して語学留学に行くのもいいかもしれません。
韓国留学や大学編入に必要な韓国語の能力・語学力
留学の種類にもよりますが、韓国留学をするならある程度の韓国語の能力が必要です。
韓国の大学へ正規留学するためには、一般的にTOPIK3級以上か、韓国大学内語学学校の語学堂4級以上の語学力が求められます。
TOPIKは韓国語版のTOEICのようなもので、韓国語能力試験のこと。
母国語が韓国語ではない外国人と在外韓国系住民を対象に韓国政府が実施している試験です。
試験のレベルはⅠ(初級)とⅡ(中・上級)の2段階に分けられており、TOPIK3級はTOPIKⅡで120点以上を取ると与えられます。
TOPIKⅡの試験内容は聞き取りと読解、書き取り。
3級は韓国での日常生活を問題なく過ごせて、公共施設の利用や社会的関係を維持するためのハングル使用が可能な状態を指します。
文章語と口語の基本的な特性を区分して理解し、使えるようにならなければなりません。
語学堂4級も同様に、韓国で日常生活を送れるレベルを指します。
韓国での学校の授業や試験は当然韓国語で行われ、専門的な知識も必要です。
上記の基準を満たしていたとしても、ついていくのは大変だと思われます。
韓国の大学への正規留学や編入、交換留学を行う前には、語学留学を事前に行う方も多いです。
語学学校や語学堂には韓国語初級コースを設けているところもあり、韓国語初心者でも受講できます。
語学留学や交換留学、編入等に必要な語学力は学校やコースによっても異なるため、志望先へ問い合わせてください。
また韓国の学校のなかには、英語で授業を行う学科やコースも。
この場合はTOPIKではなく、TOEFLなどの英語の成績次第で入学できるかどうかが決まります。
韓国留学にかかる費用・お金のコト
韓国留学にかかる学費は、選ぶ学部や国公立か私立かなどの要素よって異なります。
四年制大学の1年間の学費は平均70万円が目安。
国公立大学は20万円~60万円、私立大学は60万円~100万円ほどです。
日本の大学と比較すると、韓国の大学の方が20%〜40%ほど安い傾向にあります。
学費に加え、家賃や食費、通信費、交際費、交通費、消耗品費などの生活費や渡航費がかかります。
韓国は日本と物価が似ているため、生活費は月に7万円〜15万円程度が目安。
渡航費は往復2万円〜5万円、平均3万円程度です。
以上から算出すると、韓国留学では1年間に100万円〜270万円ほどの費用が必要となります。
また、入学申請やビザ取得時に、銀行通帳残高証明書の提出が必要になります。
韓国で生活するために十分な残高があることを証明しなければならないようです。必要金額は大学入学要項や韓国領事館で確認をしましょう。
留学中にバイトをすることは可能?
韓国留学中にアルバイトをするなら、先述のとおりワーキングホリデービザ(観光就業ビザ)の取得が必要です。
昔は3ヶ月以上同じ職場で働けなかったり、学校に通える期間が決められていたりしましたが、現在は規制が緩くなりつつあります。
また、一般研修ビザの留学生であっても、現地で申請すれば平日のみ・週20時間以内のアルバイトが可能となりました。
ソウル出入国管理事務所にて「資格外活動許可」を受けましょう。
韓国留学の奨学金制度
韓国留学においては、次のような奨学金制度を利用できます。
● 大韓民国政府奨学金制度
● 公益財団法人韓国教育財団の奨学金制度
● GKS(Global Korea Scholaship)韓国政府奨学金プログラム
● 韓国の各大学が設けている独自の奨学金制度
● 日本の自治体(各都道府県)が特定の韓国の学校への留学を支援する奨学金制度
● 日本学生支援機構の奨学金制度
● 文部科学省が展開する「トビタテ!留学JAPAN」の奨学金制度
このように、日韓共に留学の奨学金制度が整っています。
韓国留学は欧米への留学と比較すると費用負担が少ないですが、奨学金制度を活用できればさらに留学しやすくなるでしょう。
学費だけでなく生活費や保険費用などを支給している制度もあるため、気になる方は調べてみてください。
SHOW!生や先生に聞いてみた!韓国留学にまつわるアレコレ
最後に、韓国への留学プランや大学編入プランが充実している当校「SHOW!」の学生や講師の方々に、韓国留学に関する疑問をぶつけてみました。
韓国留学でのエピソード
Q.韓国留学を決めた理由や目的を教えてください。
A.K-POPの本場に行って自分の力を試したいと思ったのが理由です。
また、学んだ韓国語を活かしたいと思い留学を決意しました。
Q.短期・中期・長期の留学のうち、どれを選びましたか?
理由と合わせて教えてください。
A.私の場合、一度も韓国に行ったことがなかったので、まずは下調べのために3ヶ月の短期留学を選びました。
長期留学をする前に短期で様子を見ようと思ったからです。
Q.韓国留学で思い出に残っているエピソードはありますか?
A.毎週のようにオーディションに行ったことです。
JYPエンターテインメントやYGエンターテインメント(韓国の有名事務所)など。
韓国にいるので、何回でも挑戦できますよ!
あとは、韓国の友達と仲良くなって観光では行けないようなところにも行けるようになりました。
ショッピングや遊び、いろいろなご飯も楽しんで、韓国を満喫できたことが思い出です。
韓国留学のその後
Q.韓国留学は自分の夢や進路にどう活かされていて、どんな影響がありましたか?
また、韓国留学がきっかけで始めたことはありますか?
A.本気でK-POPアイドルになろうと思っている現地の人々を見て刺激を受けました。
留学をきっかけに、本格的なダイエットやTOPIK(韓国語能力試験)の上級受験に挑戦しました。
Q.韓国留学を振り返って、「もっとこうしてよけばよかった」と思うことがあれば教えてください。
A.日本人の友達としかいる機会がなく、もっと現地の人と交流をすればよかったです。
そうすれば韓国語の上達がもっと早くなったのに…と思います。
Q.韓国留学はどんな人におすすめしたいですか?
A.韓国語をもっと上達したい意欲のある方や違う文化体験をしたい方。
韓国に行ったことがない方や実際の韓国を知りたい方には本当におすすめです!
SHOW!の韓国留学プランや他校と比較したメリット
Q.SHOWにはどんな韓国留学プランがありますか?
また、他校と比較してメリットがあれば教えてください。
A.専門学校在学中の短期(数週間)~中期(3ヶ月)の韓国留学プランがあります。
留学に必要な語学学習を事前に行うため、安心して留学に臨めますよ。
また、留学期間中は現地での学習が単位として認定されます。
【参考】海外留学
ほかにも、3年次に韓国の大学に編入できるプランも。
2年間の学びを経て大学卒業資格も取得することができます。
K-POP系の学科を持っているほかの専門学校にはない珍しいプランです。
また、SHOW!在学中のTOPIK取得級に応じて、韓国の大学で入学奨学金を受けられる制度もあるので積極的に利用してみてくださいね。
【参考】明知大学校教育提携
まとめ
語学目的のほか、学位取得やエンタテイメントの習得を目的とした韓国留学も行われています。
費用や語学力は必要ですが、韓国の学校で学ぶことで、圧倒的な学力やスキルを身につけられると思います。
私が在学しているSHOW!では、海外のエンタテイメントを学びたい方に向けて、在学中の留学プランや韓国の大学校への編入プランが設けられています。
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