Xって怖くて不良のバンド
当時の私のイメージはこれ。
だって、怖いじゃないですか!金髪に頭半分だけ尖ってたりするし、頭は振るは、ドラムセットは壊すわ、黒い雨降ってる中叫ぶわ、カレーが辛いから帰るわ。。。という情報ばっかり。
その時の私は、槇原敬之さん、洋楽であればCarpenters(カーペンターズ)なんかを好んでいたので、怖くて怖くて仕方なかったんです。バンドは不良がやるものだと思ってしまうし、不良の代表格がXだと思っていたのです。
そんなイメージでしたが、X JAPANの時かな?1曲だけはいい曲だな〜って思っていたのがあったんです。
確かXJAPANがDAHLIAツアーで新潟に来るという事でTVCMが流れてまして、その時の15秒ほどの時間の中で流れていた曲でサビだけが流れていたんです。
うわ〜、相変わらず上半身裸で頭振ってるから不良代表格だけど、曲は綺麗なメロディーだな〜。なんという曲なんだろう??なんて、何回もCM見てるもんですから少しずつ免疫がついてきて、受け入れられるようになってきてたんです。面白いもんですよね。
でもその当時って1995年〜1996年くらいなんです。スマホ出してShazamでもすれば曲名なんてパッと分かっちゃう時代じゃないんです。だからどんどん気になっていたんですよね、XJAPANとそのCMの曲が。
そしたら神の一声。ある日弟が、
「これ俺CD持ってる。いい曲だよな〜。」
え、、、、??なんですと!!!!??????
なんと弟がCDを既に購入していたのです。兄よりも知ってるの?というより、弟よ、お前不良だったのか?という、なんというのでしょう。置いてかれた気持ちでした。
そこですぐに借りてCDを聞いたのでようやく気になった曲が聞けたんです。
DAHLIAですね。アルバムタイトルにもなっていて、1曲目からDAHLIAが流れるんです。
最初っからドラムが訳分かんなくて、歌もなんか最初は綺麗に聞こえなくて、なんだこれ!?って思っていたのですが、Bメロから急に世界観がひらけて、あのサビに行く。その時の感動がもうね、
ば〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!
って感じ。
自分にだけまばゆい光と向かい風が吹いてるあの感じ。
なんだこのサウンドは〜〜!?という衝撃が走った訳です。一気にアルバム曲を全曲聞く、事をせずに、何回もDAHLIAを聞くんです。気付けば大音量になり、何回も何回も聞いたんです。歌詞カードを見て歌詞を見て、何回も何回も。当然CDを返さないといけないから、カセットテープに録音して、そのカセットをずっと聞いていたんです。
朝起きてXJAPAN聞いて、朝飯食って学校出かける準備する時もXJAPANで、帰って来てもXJAPAN聞いて、どんどん曲覚えていって、アルバムもどんどん購入していって、BLUE BLOODでまた衝撃受けて、Vanishing VisionのCDジャケットが母親に見つかり、何故か怒られたり。。。
自分自身としては音楽の幅が広がったというよりも、人生が変わった感じでしたが、家族からしたらびっくりだったのでしょうね。不良になっていく!というイメージだったのかな?
何はともあれ、そうやって音楽にどんどんハマっていくきっかけとなる出会いだったんです。
今現在、あの時のような衝撃に出会う時があるだろうか?
おそらくないと思うのです。そう考えると凄い体験だなと思うと同時に、もう出会えない衝撃だと思うとちょっと寂しいなって感じてしまいます。
若い頃に出会う衝撃って、やっぱりその後の人生を変えていくんですね。
ありがとうございました。